2026年1月1日木曜日

終了しました。「第4回Moving croquis ムービングクロッキーの会」レビュー

2025/12/28(日) 終了しました。

「第4回Moving croquis ムービングクロッキーの会」レビュー

「Moving croquis」は、静止した身体を写し取るためのクロッキーという行為を、時間と運動のなかへ解き放つ試みである。第4回となりエアリアルシルクダンサーによる床から切り離された身体が描く“宙の線”は、描き手の視覚と身体感覚を強く揺さぶった。


シルクに身を委ね、上昇し、反転し、落下の直前で静止する身体。その一瞬一瞬は、筋肉の緊張と解放、重力との交渉、呼吸のリズムが可視化された彫刻のようでもある。描く側は、もはやポーズを正確に写すことだけを目的とせず、運動の軌跡、速度の変化、身体が空間に刻む時間そのものを紙面に受け止める選択肢が発生することになる。


特に印象的だったのは、エアリアル特有の「上下方向の運動」が、クロッキーに新たな緊張をもたらしていた点だ。床に立つ身体では前提となっていた重心や安定が常に裏切られ、線は宙吊りの不確かさを帯びる。結果として描かれた線は、形を説明するためのものというより、身体が“そこにあった痕跡”として立ち上がっていた。



「Moving croquis」は、描くことと踊ること、見ることと感じることの境界を曖昧にされ、さらに深く拡張された身体は空間を動き、線は時間を踊る。その交差点に立ち会う体験として、非常に密度の高い会であった。

タタミスタジオ浅草 タムラ


2025年12月22日月曜日

2026/1/24(土) 低空エアリアルユニット「窓」による『布の街のアンデルセン』

 



【公演情報】

荒川区を舞台に、サーカスで描く町の童話。

『布の街のアンデルセン』

日時:2026/1/24(土) 開場: 14:30 / 開始: 15:00
〒116-0002東京都荒川区荒川7-50-9 センターまちや3F
03-3819-7761


身体表現とサーカスの空中パフォーマンスを組み合わせ、
場所から物語を立ち上げるパフォーマンスユニット「窓」による新作公演。

アンデルセン『絵のない絵本』から着想を得た小さなお話の連続で、
「布の街日暮里」や「団子坂」の景色に見えた不思議な出来事を、
皆様にもひっそりとお話します。

出演者
出演:名取萌音・笹尾麻衣(低空エアリアルユニット「窓」) / 望月由美
美術:池田 祥



詳細とチケット購入

2025年12月1日月曜日

2025年12月28日(日)「第4回Moving croquis ムービングクロッキーの会」

 エアリアルシルク/テッシュー・パフォーマーモデルによる

「第4回Moving croquis ムービングクロッキーの会」

年末の書き納め タタミスタジオ浅草 エアリアルパフォーマークロッキーの会は、
他にはない、エアリアルパフォーマーをモデルに空中浮かぶ身体をクロッキーする会です。
今回は、DoNcHY.(どんち)先生をお迎えて行います。


 
        

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パフォーマーが床や布を使って無重力な動きをしたり、
床でゆるやかなムーブメントしている様々な姿を
クロッキーしていきます。
ムービングクロッキーですので、静止した固定
ポーズではなく、ゆるやかな動きや無重力な身体の
動きを捉えていきます。

通常の絵画モデルでは見られない動きを、描写できる
貴重な企画です。 
動と静を感じるダンスムーブメントやエアリアルを素早く
描画することで重力を感じさせない動きや空中に浮かんだ
身体の筋肉の動きや骨格素早く捉える訓練になります
※空中に留まれる時間は最長でも約3分以内ですので
その短時間の動きの中で、
どの位描けるのかチャレンジしてみてはいかがでしょうか?  
尚、パフォーマーモデルは着衣女性となります。

場所:タタミスタジオ浅草
日時:2025/12/28(日)
13時開場、13時30分~15時30分(2時間)

クロッキー料金:3,500円(税込み)定員:4名 募集中
スタジオ会員(蕨・浅草とも):チケット1回分
見学のみ料金:1,000円(税込み)定員:数名 募集中
パフォーマンスではないのでご注意ください

内容:あくまでも予定となり、変更になる場合もあります。
前半 約50分 身体をならしていく動き
休憩 約10分
後半 約50分 音と即興的な動き
ふりかえり約10分
尚、パフォーマンス中の休憩はパフォーマーのタイミングで行いますので
ご了承下さいませ。


パフォーマーモデル : DoNcHY. (どんち)
エアリアルティシュ歴 満18年(2025年現在)
得意演目は Aerial Tissu(布を使った空中演技 )。あやとりをするかのように宙を舞う。
枠にとらわれない感性を持ち、独自の観点で表現の幅を広げている。
また現在は地域創生に興味関心があり、
並行して地元である群馬県板倉町のPR大使として地域活動も行なっている。

【主な表現技術】
エアリアルティシュのパフォーマンス・振付・指導、
アクロバット、モダンダンス、テコンドー

【主な活動歴】
テーマパーク:ユニバーサルスタジオジャパン(出演)。
サンリオピューロランド(出演、エアリアル振付、キャスティング)。

注意事項

画材はご自分でご用意ください、鉛筆、ペンなど、三脚、画板はありませんので、各自ご用意ください。
(三脚は自分で持ち込める簡易的な三脚であればOK、大きいサイズはご遠慮ください)

会場は通常ヨガレッスンスタジオですので会場を汚さない、ゴミが出にくい画材をお願いします。
他の参加者、パフォーマーが危険な状態にならないようご配慮お願いします。  

不可事項)
✖毛筆、木炭、水彩絵具、油絵具 など液体、粉が飛び散りやすい画材
✖写真撮影 

お問合せとお申し込み


タタミスタジオ浅草
 111-0033 東京都台東区花川戸2丁目2−8 花川戸ハイツ101
(営団地下鉄・銀座線 浅草駅より徒歩4分、シーザーボクシングジムと同じビル内です)
当スタジオ専用の駐車場・駐輪場はございません。

東京受付TEL:03-6317-39999:0018:00 火曜日定休
(留守電になっております)

2025年11月21日金曜日

ポコペン舞子 25周年企画 『いちど会おう』レビュー

 


25周年企画
ポコペン舞子『いちど会おう』レビュー 

公演日時
2025年11月16日(日)14:00/18:00

会場
神楽坂セッションハウス

出演者情報
小山綾子、川端慈、杉田亜紀、箕島桂、宮崎喜子

タタミスタジオのタムラです。今回、ハタチのポコペン舞子を知る私が25年後のポコペン舞子作品を勝手にレビュー致しますので、ご興味がある方はお読み頂ければ幸いです。

『いちど会おう』——時間をまとった身体たちと再会するという何か、

ポコペン舞子25周年企画『いちど会おう』は、単なる思い出的記念公演ではなかった。
それは、25年間という時間を悩んで苦しんで面白がってきた仲間が、身体と心そのもので紡いで再びひとつの空間で共振する「再会の儀式」のように、確かめながらはじまった。

舞台に立つポコペンは、かつて20歳で活動を始め、いまや45歳になり、再び集まって踊り始めた。その時間の重みは、振付や構成以上に、身体の佇まい、呼吸、沈黙、そして目線の在り方に舞台上で深く刻まれていた。

「再会」というテーマの内側で踊る“時間というレイヤー”
『いちど会おう』という言葉は、単に久しぶりに会う、という意味だけではなく、
「かつての自分と会う試み」「あしたの自分と会う試み」「互いの時間にふれあう試み」という、多層的な再会の試みを感じさせた。舞台の中で交わされるダンサー同士の微細な視線、ふれあい、ぶつかりあいは、別々でも長く活動してきた身体同士にしか生まれない記憶の共鳴のように思えた。そこには若さの勢いではなく、歩んできた道のりの分だけ増えた「余白」や「間」が、新たな輪郭を生んでいた。

コンテンポラリーダンスって何?を自分や他人に問い続けながら踊り続ける。という強味。
ポコペンのダンスは身体能力の高みを目指す方向性よりも身体から自然に表れる非行為的なコミカルさによる表現が魅力だろう。その強味が、45歳になった事で、さらに作品に深みを与えていると感じる。
また変わりゆく身体そのものを作品の素材として差し出す勇気を持っていた、それは年齢を重ねても踊るとは、「老い」を隠すことではなく、むしろ変化した身体で表現を更新していくという創造の持続である事に気づいたのだと思う、それはそれで、とても苦しい作業だっただろう。しかし、継続したという事実は、ダンスが単に消耗する身体表現ではなく、人生の時間を携えて進化し続ける表現であることも気づいたのかもしれない。

観客が体験するのは、身体表現のみならず、思い出を共有するドラマか?
『いちど会おう』を見て強く感じたのは、ダンサーの身体表現を見ているようでいて、実は、積み重なった時間を感じさせられているということだ。
仲間と再会するという表層のテーマの奥で、観客と自分自身を再会させる作品でもあった。20歳の頃にあった、自分から湧き出る、失われた感情、置き去りにしてきた思いや、意味もなく不安な思い、意味不明な行動や何をやっても面白くなる感覚、不条理な心理状態等々、それらが彼女達の現在の身体表現と共鳴するように呼び起こされる。

『いちど会おう』という呼びかけた先は、彼女たち同士に向けたものでもあり、観客に向けたものでもあり、観ている人たちが忘れていた過去の自分に向ける言葉でもあるように思えた作品だった。
タタミスタジオ代表タムラ



2025年11月8日土曜日

北村明子 Xstream project 2『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』レビュー


Xstream project 2

THE LONG
STRONG HAPPY
DEATH

構成・演出・振付・出演:北村明子

2025年11月1日(土)~11月3日(月・祝)
会場:シアタートラム

 タタミスタジオのタムラです。今回、北村明子作品の中でも特に感銘を受けましたので、勝手にレビュー致しますので、ご興味がある方はお読み頂ければ幸いです。

『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』ー 何度でもやってくるカタルシスとクライマックス

 この作品は単なるダンス作品ではなく、「記憶」と「死」が交錯する無意識の風景を、身体を媒介として可視化する実験的な儀式のように感じられた。舞台上の身体は、生と死の境界を往還しながら、失われたものの「残響」として動き、その姿は「個人的無意識」と「集合的無意識」の間を漂うアーキタイプのようであり、観客はおのずと自らの深層心理を投影せずにはいられないだろう。

作品全体に流れるのは、「死」を終焉ではなく変容のプロセスとして捉える姿勢を感じ、タイトルに含まれる“Happy Death”は、勝手に解釈するとタナトス(死の欲動)としての破壊ではなく再生の契機として受け止める心理的成熟を象徴していると感じられた。また武闘的な動きの中で、身体は何度も「崩壊」し、再び何度も「生成」される。これはまるで、“繰り返し衝動(repetition compulsion)”が昇華へと変わる瞬間を思わせる。

照明の明滅や音響の変化は、記憶の断片化を象徴しているように見え、美しい轟音と暗闇の中で浮かび上がる身体は、忘却と想起のはざまで揺らぐ記憶のイメージそのものに感じ、観客は自らの内に眠る喪失の記憶を、身体への振動として追体験させられる。観る者の心は、舞台上の身体に“投影”され、他者の死を通して自己の「生の意味」を問い直す様に設計されたのかもしれない。   

北村作品の通底するテーマとして「身体が語る無意識」というダンスとしての核心があると感じている。それは言語化される前の情動、あるいは記憶の前駆的断片等、舞台が進行すると、それらが身体の震え、息づかい、重力への抵抗感として目に見えるものと変化していく、それと共に本作品の凄さは、音響と身体性との一体感だろう。抑圧された感情が何度も浄化されていき、わかりやすくカタルシスのプロセスを目の当たりにしたところだと感じている。

そして最後に感じられたのは、「死」への恐怖の昇華ではない、おそらく観客に残るのは、恐れではなく、静謐で透明な感情による”幸福な死”という逆説的な言葉が意味する生の深度への覚醒だと思わせたところだ。ぜひ北村作品を体感して頂きたい。

タタミスタジオ代表タムラ


前作のxstream project 1 『soul hunter』が公式にyoutubeにありましたので
ご参考までに

2025年10月26日日曜日

ご参加ありがとうございました。2025年10月21日(火) イギリスから来日公演 『即興演奏と空中舞踏』デイヴィッド・トゥープ & アニア・プセニツニコワ

リハーサル風景
オソヨースの演奏
キャル・ライアル(ギター、バンジョー)と町田良夫(スティールパン、Perc)

デイヴィッド・トゥープ(フルート、紙、葉、Perc)
 + 
アニア・プセニツニコワ(空中舞踏、ボディーサウンド、声)
静寂の極限を探求し、空間、存在感、
そして断続的な沈黙の強烈さとそれが身体に与える影響を探求しています。
彼らの作品は、拾い物や楽器を用いたライブパフォーマンス、フルート、空中舞踏
そして「インアクション(非行為的)」といった、特異な空間、海の洞窟、崖の上、
異質な風景の中で繰り広げられる出来事を網羅しています。
天井高5mのエアリアル・シルク・スタジオで、
プセニツニコワの空中舞踏とトゥープの即興演奏が披露されました。

2025年9月12日金曜日

□ポコペン舞子 25周年企画 『いちど会おう』

 

思入れの深い人たちの公演ですので
ご紹介します。

□ポコペン舞子 25周年企画
『いちど会おう』
チケット予約はメンバーか、session houseまでご連絡ください。

△日時
2025.11.16(sun) 14:00/18:00 
※開場は開演の30分前※全席自由席
△場所
神楽坂session house
東京都新宿区矢来町158
     (東西線神楽坂駅徒歩3分)
△ticket
前売:一般3,500円 (小学生2,500円)
当日:一般4,000円 (小学生2,500円)
オンライン配信あり:視聴料1,500円
※小学生チケットは14時の回のみ
※未就学児はお膝鑑賞は無料
※オンライン配信は、アーカイブ1週間です。
 申込いただいた方に後日URLをお送りします。
△ポコペン舞子(ぶす)プロフィール
小山綾子・川端慈・杉田亜紀・簑島桂・宮崎喜子
2000年、日本女子体育大学舞踊学専攻の同期生7名によって結成。
2001年、カナダ・トロントの Fringe Festival of Independent Dance Artists に参加。活動の場は、神楽坂SESSION HOUSE、日暮里 d-倉庫や神楽坂 die pratzeといった小劇場や、デザイン・フェスタなどのアートイベント、道端や芝生、中華料理店、お好み焼き屋といった日常空間など、多岐にわたる。2004年に活動休止、2010年に再始動。
2011年「ダンスがみたい!新人シリーズ13」にて
『もう少し待っててください』を上演、新人賞受賞。
2012年に活動休止、それぞれ国内外で活動。
特定の演出家を持たず、ひとりひとりが独立した個性を持ちながら、
互いの特質を共有し合い、対等な立場で作品をつくりあげるスタイル。                    自由でユーモラスな創作姿勢が注目を集めてきた。
グループ名「ポコペン(不彀本)」は「原価割れ」の意。
2025年、メンバーは45歳。

結成25周年を迎える節目の年に、活動を再開。
ご来場予約お待ちしてます。