2011年12月22日木曜日

瞑想をすると脳の構造が変化する!? 集中力&記憶力がアップして不安&ストレスが減少するという科学的な検証


皆さんはメディテーション(瞑想)をしていますか?
瞑想という言葉を聞くと、宗教っぽくてあまり良いイメージがない方もいるかもしれません。でも、そんなイメージがあるために、メディテーションから遠ざかっているとしたら、それはとってももったいないことかもしれませんよ!
最近の科学的な検証で、メディテーションが実際に、知力を司るグレイマターに影響することがわかってきたようです
ニューロイマジンの精神医学リサーチによると、米国のリサーチグループが瞑想をまったく行ったことのない16人の被験者を対象に8週間の瞑想プログラムを行いました。
この瞑想は、「マインドフルネス・メディテーション」と言う、ジャッジすることなく自身の感情や感覚に深く意識を置くマインドの状態に集中するスタイルのメディテーションで、被験者は8週間毎日、平均27分間この瞑想を行いました。

8週間のプログラムを終えて、テストを行ったところ、脳の学習や記憶を司り、思いやりや自己覚醒意識とも関わりのある海馬のグレイマターの密度が増し、不安や懸念、ストレスを司る小脳扁桃のサイズが小さくなっていることもわかったようです。

つまり、このメディテーションが脳の構造を変化させ、集中力や記憶力、セルフアウェアネスを高める箇所を増幅し、不安やストレスを生じる箇所を縮小したのです。
脳は実際、脳細胞を再生することができるということも間違いなさそうです。
そして、このリサーチで行われた「マインドフルネス・メディテーション」だけが脳に良い影響を与えるというわけではありません。どのようなスタイルであっても、メディテーションは私たちの脳に有益であるようです。

2009年に発表されたUCLAの研究によれば、長期に渡って瞑想をおこなっている、色々なタイプの瞑想者を対象にMRIを使って調べたところ、いずれの瞑想者も、集中力や記憶力を司る海馬と、感情を統制する眼窩前頭皮質が瞑想を行わない人々より、大きい事がわかりました。
総じて、メディテーションをすることで、よりクリエイティブになり、学習能力、思考力、理解力を高め、人生をより大きな視野で見る事が出来るようです。

アメリカではセレブや企業のCEO、エグゼクティブ達もメディテーションを嗜む方が多い様ですし、脳科学者の苫米地さん等も瞑想を勧めています。
筆者も、毎日30分程のメディテーションを行っていますが、体感として、以前に比べ、不安やストレスは殆ど感じなくなりましたし、読書等をしていても、スーッと作者の意図が理解できるようになったと感じます。

特にテストを行ったわけではないので、頭が良くなっているかどうかを証明することはできませんが、筆者の社会的状況が以前より特に改善されていないことを鑑みると、やはり不安やストレスの激減は、日々のメディテーションの恩恵であると感じています。
また、メディテーションをすることで、深くリラックスできるので、質の良い睡眠をとることができますし、メディテーションをしている際の不思議な感覚はとても心地よく楽しいので、健康面や趣味的な要素からもお勧めです!
さあ、あなたもメディテーションで脳をパワーアップし、快適ライフを過ごしませんか?
photo by Thinkstock/Getty Images

How to boost the brain with meditation - body+soul
(龍野恵里子)

かくれ不眠者”は身だしなみへの意識が低い

                             


 睡眠不足で悩みながらも、特に対策をとっていない“かくれ不眠者”はどのような特徴があるのだろうか。睡眠改善委員会の調査によると、かくれ不眠者は美容・おしゃれなどの「身だしなみ」に対する意識や行動が、快眠者よりも低いことが分かった。

 例えば「外出のためにおしゃれをするのが億劫になってきた」という快眠者は15.1%に対し、かくれ不眠者は24.2%。このほか「自分の身なりに関心がなくなってきた」(快眠:12.2%、かくれ:18.9%)、「鏡をあまり見なくなった」(快眠:7.7%、かくれ:11.8%)などでも、かくれ不眠者はおしゃれへの関心が低いことがうかがえた。

 また、おしゃれへの関心が低いだけでなく、美容関連への投資面でも差が現れた。「服・ファッションにかけるお金が減ってきた」という快眠者は33.7%に対し、かくれ不眠者は47.0%。「ファッション誌を買わなくなった」という快眠者は22.0%に対し、かくれ不眠者は34.1%だった。

 かくれ不眠者が、身だしなみへの意識が低くなるのはなぜだろうか。「睡眠がきちんととれている元気な脳は、新しい情報や刺激に喜びを感じて『創造性を刺激される』『やる気が出る』などの反応を起こす。一方、かくれ不眠者の場合、脳が十分に休息していないため、こうした反応が鈍くなり、身だしなみへの意識にも影響を及ぼしているのだろう」(睡眠改善委員会)


 インターネットによる調査で、快眠者418人とかくれ不眠者417人が回答した。調査期間は8月25日から29日まで。

2011年12月11日日曜日

濁音を清音の謎 日本語の不思議


日本人は、得てして「ベッド(bed)」を「ベット」、「ドッグ(dog)」を「ドック」を「バッグ(bag)」を「バック」など本来、濁音で発音する語を清音にしてしまう傾向があります。この発音につられるためか、このような表記の原稿を見かけることがあります。

 例えば、イラクの首都「バグダッド(Bagdad)」が「バグダット」とか「バクダット」に、伝説の大リーガー「ルー・ゲーリッグ(Lou Gehrig)」が「ルー・ゲーリック」になってしまうなどです。
 これはもともと日本語には促音の次に濁音が続く語がほとんどなく、この手の外来語の発音が不得手になってしまったのではとの説が有力です。

 そのためか、疲れてふらふらになる様を表す「グロッギー(groggy)」などは、多くの辞書の見出し語で「グロッキー」の方が採用されています。「グロッキー」の発音があまりにも広く行き渡ってしまったためでしょうか。ただし、新聞表記では本来の「グロッギー」です。

  そう言えば、歌手aikoさんの「ボーイフレンド」というヒット曲の歌詞の中に「テトッラポット登って~」と言う一節がでてきまが、正しくは「テトラポッド(tetrapod)」。ただし、テトラポッドは登録商標なので紙面上では「消波ブロック」と言い換えて表記します。
 一方、清音が正しいのに濁音になってしまうケースも。「人間ドック(doc)」が「人間ドッグ」に、「キャスチングボート(casting vote)」が「キャスチングボード」になどです。

 また、某ネット通販大手のサイトでアメリカの女優で歌手「ベット・ミドラー(Bette Midler)」のCDが「ベッド・ミドラー グレイテスト・ヒッツ」として販売されているのを見かけました。
  ところで、紅茶などの「ティーバッグ(tea bag)」の濁音を清音にすると別の意味になってしまいますね。ご注意を…。(に)


 【赤字のお仕事】 産経新聞社の校閲記者が、日ごろの編集業務で体験した興味深いエピソードや豆知識を綴ったリレーエッセーです。

2011年12月5日月曜日

夫婦は別々に寝た方が良い?

                                   ストレスをためないことを優先しましょう!


ストレスをためないことを優先しましょう!
パラマウントベッドの調査によれば、別寝室で眠っている夫婦は20代では約10%。30代では約17%。

さらに40代、50代と年代があがるごとに別室派は増えますが、やはり「夫婦は同じ寝室で眠るのが当たり前」という感覚が根強いことがうかがえます。

ところが、イギリスのニュースサイト『Mail Online』によれば、夫婦で一緒に眠ると心身に悪影響を及ぼし、離婚のリスクも高まるとのだそうです。

結婚生活を幸せで長続きさせる秘訣はベッドを分けることかもしれません。

ベッドの占領や寝相をめぐる喧嘩を防げるだけでなく、適切な休息をとることができるからです。

ベッドを分けると、健康と夫婦関係の両方に大きな影響を与えます。というのも、貧弱な睡眠は脳卒中や心臓病、そして離婚のリスクを高めるのです。

イギリス・サリー大学の睡眠コンサルタントは以下のように述べています。
「貧弱な睡眠は肉体面・精神面・感情面での健康に悪影響を及ぼします。貧弱な睡眠には何もいいことがありません。

一緒に寝てよく眠れているなら、変える必要はありません。しかし、もしそうでないのなら、睡眠環境を変えることをおそれてはなりません」
もし妻か夫がいびきをかくならば、ツインベッドもふさわしくありません。寝室を別にするべきです。

スタンレー博士は、ダブルベッドでよく眠れなかったので、妻と寝室を分かつという方法を自ら実践しました。

スタンレー博士いわく、夫婦でベッドをともにするのは18世紀の産業革命以降のことだそうです。つまり、人々が町に移り住み、居住スペースが狭くなったことから夫婦で一緒に眠る習慣が始まりました。

それ以前のビクトリア王朝時代には、夫婦で別々に眠ることは珍しくなかったのです。
「現在の標準的な大人用のベッドは、ただでさえ子ども用ベッドよりも相対的に狭いのです。これを睡眠中に音をたてたり、パンチやキックを繰り出したり、突然起きてトイレに行ったりする人と共有して、はたしてぐっすり眠れるでしょうか?

貧弱な睡眠は、うつ病、心臓病、脳卒中や呼吸困難のリスクを高めるだけでなく、離婚や自殺につながるような行動をも増やします」
夫婦が一緒に寝ている場合に、夫か妻かどちらかが動けば、50%の確率で他方もポジションを変えるそうです。つまり、それだけ眠りが浅くなってしまいます。

イギリスでも、別々の寝室で眠る夫婦は年齢が高くなるほど増えます。結婚生活が長くなるほど、関係が安定するからかもしれません。

さらに、スタンレー博士は、誰かのそばで眠るほうが心地いいというのは理にかなわないとも主張しています。
「睡眠とは本来自分勝手なものです。眠っている間にパートナーがそばにいるほうが気持ちいいと主張する人もいますが、感じるためには起きていなくてはなりません」
いかがでしたか? 「夫婦で別室で寝ている」と言えば、周囲の人から「何か問題でもあったの?」と心配されそうですが、ぐっすり健康的に眠るためには夫婦が別々に眠るほうが好ましいのです。

また、ぐっすり眠ることでメンタルも安定して、イライラから発生する夫婦喧嘩も防ぐこともできるので、別寝室は夫婦円満につながるといえます。

いつも睡眠不足で体調が思わしくなかったり、気分が不安定でキレやすい状態になっていたりする人は、ぜひ夫婦で別々に眠ってみてくださいね!

(中田綾美/Menjoy!