2011年9月27日火曜日

子どもの低体温化が進んで意欲低下に。


朝起きても、だるく、授業中に居眠りをしてしまう。
そんな子どもの異変に気づいたら、まず1日の体温の変化を調べてみよう。
埼玉大准教授の野井真吾さん(学校保健学)は、中高生男子(約450人)の起床から就寝までの
体温の変化を調べた。体温は1日の中で変化する。
普通は、起床時が最も低く、朝食や登校などの活動により上昇、
昼から午後3時ごろにピークを迎え、就寝前に再び、起床時とほぼ同じ程度に下がる。
だが、起床時の体温が36度未満の生徒(22%)は、1日を通して体温が上がりにくくピークも遅いなど体温リズムが乱れていた。
起床時の体温が低いと、脳や体の働きが鈍くなって、心身に不調が起きやすくなり、
学習や運動の意欲が低下してしまう。
低体温傾向の子どもは、眠気やだるさ、頭痛や腹痛を訴えることが報告されている。

低体温の原因は、生活リズムの乱れから、
体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることだ。
改善にはまず、日中に運動などで太陽の光を浴び、
夜は明るすぎない環境で過ごし夜更かしをしないことから始めたい。
また、朝食も必ず食べる。朝のエネルギー補給は、体温上昇に欠かせない。
                                            (2011年9月11日・読売)

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