2016年9月30日金曜日

2016年10月16日(日)「動きが美しくなる茶道の礼作法による身体の使い方と薄茶が頂けるワークショップ」終了致しました。

内容:茶道の姿勢作り(静の姿勢と動の姿勢)・お辞儀・立ち方と座り方・摺り足
先日、9/4の原宿で行った「空中茶室」でお点前パフォーマンスをして頂いた
中村先生のワークショップとなります。

中村先生の壺月遠州流は、武家茶道・遠州流の流れをくんでおります。
中村先生からのメッセージ
余計な動きや力を削ぎ落とし、力を正しく使い所作において合理性に基づいた
負担のかからない身体使いを目指しております。当流では、礼法が基本にあります。
礼は人を敬う所作でもあり、茶道精神の基本の一つでもあります。
それだけではなく礼法は、お点前の基本でもあり家に例えるならば土台、基礎部分ともいえます。

■予約方法:このイベントへの参加予約をご希望の方は、下記からお願い致します。

日時:2016年10月16日(日)募集中です。
開場17:30、 開始時間18:00~20:00
■定員:8名(終了致しました)
■参加費(薄茶とお菓子が含まれます):一般3,500円、エアロヨガ会員・リピーター2,800円
リピーターとは過去にタタミスタジオのイベントに参加された方も対象)
■場所:埼玉県川口市芝中田1-6-12 2F タタミスタジオ
(京浜東北線 蕨(わらび)駅から徒歩8分、蕨駅まで池袋駅から電車で約20分)
■注意点:
・当スタジオの駐車場は主催者使用の為、使用出来ません。
・動きやすい服装でお越しください。(更衣室あります)

2016年9月23日金曜日

2016年9月4日(日) 「空中茶室」 原宿VACANTで行われたイベントのレポート

空中茶室レポート

先日、空中茶室というイベントを見に行きました。

一人の茶人と、五人のパフォーマー、そして三人の音家が茶会を表現するものだそうで、
「茶会に潜む身体性とコンセプトを空中ヨガというパフォーミングアートで表現していく試み」
という説明書き。説明を読んだだけでは全くわかりません。(笑)

この不思議なイベントを見に行った感想を書きたいと思います。
まず空中ヨガというと、日中に太陽を浴びながら、健康とかリラックスのために行うようなイメージがあると思います。それを、劇場のような空間でショーとして行うと言うと、なかなか想像がつかない人が多いのではないでしょうか。実際私も友人を誘ってみたのですが、空中ヨガのパフォーマンスってどういうこと?とあまり理解してくれませんでした。

しかし、そういう人にこそ是非一度見て体感して欲しいと思います。
空中ヨガは、想像した以上に力強くて、神秘的で、生命を感じるものなのです。
さて、舞台の奥には見たことのない不思議な形をした打器、そしてその手前には空中ヨガのパフォーマンスの布が垂れ下がり、一番手前にはお茶の道具がスタンバイしています。


まず茶人が出てきて正座で一礼をし、去って行きました。
茶会の始まりということでしょうか。


次に部屋が真っ暗になり、不思議な器の音が聞こえ始めます。
なんと表現していいのかわかりませんが、体の芯に響くような不思議な音です。
中央の布の中から小さな光が見え、布の中に何かが蠢いています。
なんとも神秘的です。


 

人だとわかるのですが、「人」というより「生命の根源」のようなものを感じました。
そしてそこからを破いて(実際には布から)、生き物が生まれ出てきます。
また茶人が出てきて、何やら小さな炎のような物を置いていきます。
その炎を拾った女性がい衣装の女性に受け渡し、そのあとヨガのパフォーマンスがきます。





それぞれが性質の異なる演技をしていたのですが、それが何を表現していたのか、
それとも特に意図はなかったのか、ここはあまり掴めず。
静かに見守りました。



次は3人のパフォーマーが布に上り、1人ずつお茶を飲む動作をします。
飲んだお茶が喉を伝って全身に染み渡っていき、新たな精神の領域に達したような感じを受けました。
と同時に、先ほどのい衣装の女性がやってきてを力一杯叩くと、
3人はが狂ったように舞い始めます。
も一層激しさをします。
何かとんでもないことが起こったのかと思うぐらい、とてつもないスピードで狂ったように舞います。




その舞がまると、茶人が再び現れ、今度は道具を使いかにお茶をたて始めます。
会場にいる人たちみんなが茶人の手の動きに集中しているのが伝わってきました。
そして沈の時間が流れます。

お茶をたてるのは、こんなに時間がかかるものとは知りませんでした。
この間に、たてられるお茶の味やあたたかさを想像したり、部屋の温度や湿度、の感触、
茶人の呼吸までも感じていきます。
どんどん自分の感が細やかになり、自分の身体がお茶の細な部分を感じれるように、
整えられていくような感です。


ついにお茶をたておわり、ヨガパフォーマーの1人がお茶を飲む動作で、一旦暗転。
茶人の一礼で空中茶室のパフォーマンスは終了します。
あれ?ここで終わり?と思ったのですが、
最後のお茶をいただくまでが今回のストーリーだったようです。
このお茶をいただくまでの前置き。
自分としては、んん??全くわからないという印象でした。

お茶を口に含むまでの精神的な部分を表しているのか、、?とか思ったのですが、
考えても埒があかないので、そもそも茶会とはなんぞやと調べてみることにしました。
亭主が少人の客を招き、炭をつぎ、湯を沸かし、懐石をさし上げ、濃茶をさし上げ、さらに炭をつぎ、薄茶をさし上げるという流れで行われ、全工程で約4時間かけて行う
これが茶会の正式なスタイルだそうです。

ああ、これ通りにやってたのね。。
ということは、あの小さな炎は炭に火をつけたという表現?
そのあとの一人ずつのパフォーマンスは、湯を沸かしている間に一人ずつお菓子をいただく様子?

そのあと何かを飲むしぐさは濃茶?そしてあまりの濃さに一瞬頭が狂ってしまったということ?
濃茶覚せい剤のような使われ方をしていたという説があるそうで、
昔の人は茶会を通して非日常の精神世界への旅を楽しんでいたのかなと思った。

そして最後は実際に茶をたて、薄茶で締める。
この一連の茶会の流れとそれに伴う精神世界を、空中ヨガと不思議な楽器で表現していたのですね。

茶会という静かな場において、実はたくさんの感情が押し寄せていたこと。それによって、
どんどん間隔が研ぎ澄まされていくこと。
それが茶会の本来の姿なのかもしれないと思いました。

文:松村(インターンシップ) 

2016年9月4日日曜日

2016年9月4日(日) 「空中茶室」原宿にて公演開始!

2016年9月4日(日)「空中茶室」終了致しました。
ご予約はこちら→http://bfrec.com/blog/posts/194



果たして茶の湯は宗教か、芸術か、それとも道徳なのか、岡倉天心を筆頭に谷川徹三や西堀十三ら多くの先建が「茶の湯とは何か」という問いを立ててきました。
私自身が比喩として一番しっくり来るのは、現代美術のあり方に即して説明する方法です。
即ち茶の湯は「絵画」や「彫刻」では括れない作品の総合、つまり「インスタレーション」であり、ものではなく動きが作品となる「パフォーミングアート」であると。
千 宗屋著「茶」より引用

2016年9月1日木曜日

「壺月遠州流禪茶道」とは、なんて読むのか?2016年9月4日(日) 「空中茶室」出演者の紹介4

「こげつえんしゅうりゅうぜんさどう」と読みます。

茶人、中村如栴はまるで武術家の様な動きです。

2016年9月4日(日)「空中茶室」出演者の紹介4
ご予約はこちら→http://bfrec.com/blog/posts/194



そもそも壺月遠州流とは何か、
遠州流の流れをくむ茶道流派の一つ。日本の特定非営利活動法人(NPO)。現在、宗家は横浜市港南区に庵をかまえる。

本郷 潮泉寺の僧であった青柳貫孝(かんこう)が、茶道遠州流顧問小宮山宗正に師事。
1916年(大正5年)に師範免許を取得
師である渡邊海旭(かいぎょく)の指導に基づいて当世乱れがちになっていた
茶の湯の道の改革を計り、原点に帰った茶風を打ち立てた。
簡素を旨とする武家の茶道である。
茶の湯における禪を徹底し余計なものを排して仏道に合致せしめた。
合理性に基づいた身体美を追求する。
東洋初のノーベル文学賞受賞者インドの詩聖タゴールは貫孝が
1921年(大正10年)7月、インド ベンゴール・ボルプール市サンチニケータン大学講師(茶の湯)であった際の弟子である。(Wikiより)


中村 如栴(なかむら にょせん)(茶人)

1973年、中村名聞(三世宗家 六字庵如光)の長男として横浜市に生まれる。
特定非営利活動法人 壺月遠州流禪茶道宗家(こげつえんしゅうりゅうぜんさどうそうけ) 
,宗家四世兼理事長。2003年に「如栴」の道号を就名。
2005年先代遷化の後、四世宗家となる。横浜を拠点にして、
教授・広報活動と共に定期的に毎月「壺月茶会」を開催。
もののふの所作が残る古式ゆかしき茶道を現代に伝えている。
横浜、東京、諏訪で活躍中(静岡・三島教室10月オープン予定)
東洋大学文学Ⅱ部印度哲学科卒業・茶の湯文化学会会員 http://www.rokujian.org/#!about/c66t