2012年1月19日木曜日

「なぜかいつも幸福そうな人」のヒミツ!? 幸せを感じやすいDNAが存在するらしい

あなたは、毎日幸せを感じて生活していますか?

あなたは、毎日幸せを感じて生活していますか?
もし、あなたが毎日明るく楽しく暮らしているとしたら、それはDNAのお陰かもしれないという、意外なリサーチ結果です。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスとポリティカル・サイエンス・ファンドのリサーチによれば、気分を高める神経伝達物質である「セロトニン」をより効率よく伝達できる、あるバージョンの5-HTT(セロトニントランスポーター)遺伝子を持つ人は、自身の生活への満足度が高いことがわかったそうです。

かつて『サイエンス』誌に掲載された記事では、800人ほどのニュージーランド人の26年間にわたる人生を調査したところ、この5-HTTのプロモーター領域の長さが長い人と短い人で、僅かではあるけれど、有意な「差」があったそうです。

その「差」とは、ひどい悲しみなどストレスがあったときに、「長い」人はうつ病になりにくく、「短い」人はうつ病になりやすく自殺率も高かったのだとか。

幸せを感じる感覚がDNAのバージョンによって決まってしまうとしたら、すぐ落ち込んで自分の生活に満足できない人は、もう諦めるしかないのでしょうか!?

そんなことはあり得ない、と筆者は考えます。

生まれつき運動の得意な人や、数学が得意な人はもちろんいますが、苦手な人が全くできないかと言えば、そんな事はなく、練習したり、勉強したりすれば、一定レベルにはなれますよね?

もともと得意な人に比べて、多少努力は必要になりますが、諦める必要はありません。

『ザ・ジャーナル・エモーション』誌に掲載された研究によれば、「幸福」であることに価値をおく女性は、鬱になりやすい傾向があるそうです。それはきっと、自分の高い期待に対する落胆が大きくなるからでしょう。

「幸せ」をゴールにすることは「不幸」を招きやすいと言えるかもしれません。

『ザ・ジャーナル・オブ・オルタナティブ・アンド・コンプリメンタリー・メディスン』では、良い事をするのが「満足」を見つける方法であることが紹介されています。人に優しくしたり、応援したり、感謝したりすることで、脳が喜びの刺激を受け、結果として「幸せ」を感じるということです。

「幸せ」になるためには、親切や感謝等、毎日小さな幸せを積み重ねるのが大切なようです。


The Latest Science on Happiness - How to Make Joy a Goal - OWN TV

(龍野恵里子/マイスピ

鬱病になりやすさにかかわる遺伝子は5-HTT(セロトニントランスポーター)とされている。セロトニンをふやすSSRIがうつの治療に効果的なことから、セロトニンの量がうつに関わることが示唆される。5-HTTはセロトニンをシナプス前膜から放出したり、セロトニンを取り込んだりする。

5-HTTの関わる報告は2003年にScienceに掲載された。
Influence of life stress on depression: moderation by a polymorphism in the 5-HTT gene.
「人生の重要イベントによるうつになりやすさは、5-HTT遺伝子で変わる」

彼らは800人あまりのニュージーランド人の26年間にわたる人生を調査した。すると、5-HTTのプロモーター領域の長さが長い人と短い人で、僅かではあるが有意な差があった。ひどい悲しみなどストレスがあったときに、「長い」人はうつ病になりにくく、「短い」人はうつ病になりやすく自殺率も高かった。

この報告のあとも5-HTTに関してたくさんの研究が行われた。
The relationship between stressful life events, the serotonin transporter (5-HTTLPR) genotype and major depression.
「つらい出来事と、5-HTT遺伝子、そしてうつ病との関連について」

これは5-HTTとうつ病との関連はあまり強くはないことを主張する報告である。著者は5-HTT遺伝子のうつ病にあたえる影響は年齢とともに少なくなるのではないか、と推論している。

現在の研究では、遺伝子ひとつで性格を決めることはできないようだ。

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